農業水路補修

投稿日:2023年1月4日

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

今日は令和5年1月4日です。

明日から農業水路補修の再開です。

お正月の間、水替え用の水中ポンプを停めていたので、水路内は水没状態でしょう。毎年、年始の初仕事は水路内の水を取り除く、この水替え作業からとなります。

農業水路補修の代表的な施工順序は

①水替え工

②高圧水洗浄

③劣化状況調査

④断面修復工(水流による摩耗、鉄筋腐食による欠落部等を新設時の状態に復旧すること)

⑤表面被覆工(水路内面をモルタル、レジンコンクリートパネル等で被覆すること)

⑥ひび割れ、目地補修工

このような流れで施工するのですが、流入水と漏水が日常的に存在します。長靴なしでは歩けないくらいで、これが最も苦労するのです。十数年前、初めてモルタル施工にいった時は呆然となりました。選択肢は「施工を断って帰る」、「乾燥状態にして頂けたら再度、施工に来る」、「なんとかする」の3つでした。私は「なんとかする」を選びました。理由は発注者の方が、私たちを常々大事にしてくれる方だったからです。今では、それなりに施工してしまうようになりましたが、当時は大変でした。

この仕事は、水替え、漏水対策を間違ってしまえば、簡単に倍以上の労力と余計な材料資材を使いかねません。また、当初予算には、計上されていない場合が多いので、無償ではできないのですが、極力低予算で本工事施工が出来る状態にしなければなりません。

なぜ、私たちが水替えや漏水対策をする理由は、他の業者に頼るより能率が良いのです。水替えの専門業の方はいませんので、時間がかかってしまったり、水替え期間中は私たちは仕事ができません。多忙な時期に時間を無駄にしてしまうからです。先ほどの3つの選択肢で「乾燥してから~」を選ばなかったのは、そのためです。

簡単にこれらの対策方法を記します。

流入水対策は、まず、おおまかな水量を把握します。小さな葉っぱを水面に浮かべ1分間の流れた距離を測り水の断面積に乗じて水量/分を把握しその水量に見合った水中ポンプを選択します。次に施工範囲の最上流と最下流にコンパネと桟木、コンクリートビスでしっかりした堰を作り、コンパネとの隙間をガラスパテや止水セメントでシ-ルします。あとは上流側に水中ポンプを設置してホースを延ばして施工範囲を水がバイパスするようにします。取り回しが良いので、100Vの水中ポンプを使うため、能力上、1回の施工延長は30mとしています。

漏水対策(壁面)は多々あるのですが、僅かな漏水の場合は止水セメントで簡単に収まります。ところが収まったが周辺から漏水が発生してしまい、よく言う「いたちごっこ」になってしまった場合が大変です。農業水路の水路高は0.8m~2.0m程度なので背面の水位を一時的に下げることを考えます。漏水ヶ所が集まっているあたりのできるだけ低い位置に25mm程度の貫通孔をあけてみます。勢いよく水が出たら25mmのホースを差し込んで施工に影響のないところまで水を逃がします。うまくいけば、漏水が減っていきます。その間にモルタルを塗ってしまい硬化後ホースを抜いて止水します。それでも漏水が減らない場合は背面の土を掘り採石を引いて水中ポンプを設置します。床については、少々複雑なので、そのうち写真と共にお知らせします。

このように私たちの仕事は、通常の左官工事のように、すぐに施工出来ないのです。手間も時間もかかってしまうことをご理解頂けたらと思います。

 

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